関西外国語大学短期大学部 教授
中野 研一郎
Ken-ichiro Nakano
1959年 | 京都府生まれ |
1983年 | 金沢大学法文学部英文学科卒後 京都市立中学校・京都府立高等学校教諭 |
2000年 | 京都教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻修士課程卒業 |
2011年 | 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得満期退学 京都大学博士 (人間・環境学) |
現在 | 関西外国語大学短期大学部 教授 |
論文・著書の詳細は関西外国語大学のホームページ上に記載
https://rapport2.kansaigaidai.ac.jp/syllabus/GUSW3002Trans.do
※教員名(姓)の頭文字「ナ」→「中野 研一郎」の項から閲覧可能です
大学を卒業後、33年間に亘って京都市の中学校、京都府の高等学校において英語科の教員として勤めてきました。その間、 「大学入学共通テスト」において民間の英語試験の導入や国語・数学の試験における記述問題の導入が図られたように、新たな教育施策が教育現場に課せられることはあっても、そのことに因る目に見えない現場の教育力の損失が検証されることはありませんでした。また、問題の解決になるとされた教育施策そのものも、日本の教育の問題点を深く分析した結果に由るものではなかったのです。このことが、このホームページにおいて3つのイノベーションが提案されている理由です。
言語そのものに対する無理解への回答として提示したものが、「認知言語類型論」という言語研究領域です。言語を研究する上で、対象となる言語の創発理由を英語(近代ヨーロッパ標準諸語)の論理で分析・説明するのではなく、その言語固有の論理で分析・説明すべきだという、誰が考えても当たり前に辿り着くことを論証しています。この視点を共有できる研究者達と言語研究を進めたいという想いを、このホームページでの提示に込めています。
親の経済格差が子ども達の学力格差に結び付く日本社会の現状を変えたいという想いを具体化しようとしている取組みが、「AIアシスト・オムニ学習システム」というプロジェクトです。日本という国の最大の資源は「人」のはずです。どのような親の経済状況下にあっても、努力ができる才能を持つ子を国が教育という手立てで育成することを放棄してしまえば、日本という国は世界史の中で存続して行くことができないだろうと考えています。経済的「身の丈」を、教育という力によって超えさせたいと想いを込めています。
言語、特に日本語の研究を深める中で、日本語と日本の文化(建築・書画・陶磁器を含む工芸品・料理・立ち振る舞い等)の結びつきの密接さを知るようになりました。そしてこの日本語と日本文化の結びつきの典型例は、茶道という「場」であることに気が付くようになったのです。ここにおいてはこの日本語が生み出している日本文化の諸側面を、日本の若い人達や海外の人達に楽しみながら経験してもらいたいという想いを込めています。